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さよなら黒石線車両

130803 夏空の下の旧黒石線車両

今日付の東奥日報に、「旧黒石線の3車両解体へ/田舎館」との記事が掲載されていました。

田舎館村の「道の駅いなかだて弥生の里」に保存されている弘南鉄道・旧黒石線(黒石〜川部間6.2キロ)を走行した最後の3両の車両が18日以降、老朽化などに伴い、解体されることになった。1両は旧国鉄時代から黒石線を走り、もう2両は秋田県の旧小坂鉄道小坂線(大館〜小坂間23.3キロ)を経て黒石線を走行した。1998年の同線廃止後、弥生の里で“余生”を送っていたが、鉄道ファンに惜しまれつつ、ひっそりと姿を消す。

大鰐線の線路脇だったので、道の駅を使わないでも見たことのある人は多いでしょう。7月末にすぐそばに臨時駅の「田んぼアート駅」が出来て、この8月に写真を撮っていたところでした。

130803 田んぼアート展望台から見た旧黒石線車両

田んぼアートの展望台から見た姿です。左と真ん中の2両は旧小坂鉄道から来たキハ2100形(2105・2107)、右が国鉄から路線と一緒に引き継いだキハ2200形(2230)です。ホームも作って以前は中に入れるようになっていました。

130803 キハ2230と2107

エアコン室外機のついた線路側です。派手に塗り替えられた塗装もかなり傷んでいて、塗り替えるならついでに元の色にしてくれないかなと思ったりしていましたが、厳しい冬を何度も越える中、それ以上に車両そのものも傷んでいたのでしょう。残念ですね。

930227 前田屋敷〜川部を走るキハ2210

昔の写真を探したら、1993年2月の写真がありました。残念ながら田舎館に残っていた2230ではなく、小坂から2100形を譲り受けたときに廃車になった2両の2200形のうちの1両です。今はすべてステンレス車になった弘南鉄道ですが、昔は電車もこんな色でした。

930226 茂内駅停車中のキハ2107

私がキハ2100が黒石線を走る姿を見る前に、黒石線は路線廃止になってしまいましたが、前の写真の前日には小坂鉄道も訪問していました。交換駅の茂内に停車中のキハ2107、田舎館の3両の真ん中の車両です。黒石線廃止から15年、黒石線を走った4年を遙かに過ぎてとうとう解体となります。