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鉄道ネタ各種

芭石夜明け前

131229 始発の躍進駅

この年末年始はまた中国に行ってきました。今回の訪問先は四川省成都から200kmほどのところにある芭石鉄路(Shibanxi Railway)です。炭鉱会社の四川嘉陽集団(Jiayang Group)が運行しているため、会社や現地の案内では「嘉陽小火車」となっています。元々は炭鉱鉄道のこの鉄道、閉山後も平行道路がないため存続していたところ、残り少ない現役蒸気機関車ということで観光鉄道としてテコ入れされて現在に至っているということで、嘉陽集団のページも蒸気機関車を前面に出しています。昔訪問した方々の苦労話がウソのようにホテルも駅もきれいになっており、気温が日本の関東並みということもあってかなり楽に撮影が出来ました。

ということで1枚目は観光客車の始発駅になる躍進(Yuejin)駅のホーム、蒸気機関車の機回しを待つシーンです。屋根や駅名板(4カ国語表示!)が整備されいかにも観光客用の駅になっていますが、こうやって見ると以前写真で見た観光化前を思い起こさせます。

131229 蜜蜂岩の火床整理

躍進駅からしばらく走ると次は蜜蜂岩(Mifengyan)駅、ここで列車はスイッチバックで方向を変えます。反対側に付け替えるために切り離された機関車は、駅入口まで先ほど走ってきた線路を戻り、そのまま本線上で火床整理を行います。夜明け間近の空に昇る煙、落とされる石炭ガラの光、初日からいい光景を見ることが出来ました。

131229 列車先頭に戻る蒸機

慌ただしく火床整理が終わると、すぐに機関車は客車に連結されます。私たちもこの列車に乗らなくてはいけませんから、戻ってゆく機関車を撮影すると慌ててホームに向かいました。