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鉄道ネタ各種

「女子と鉄道」単行本

 「女子と鉄道」書影

去年の5月でしたか、酒井順子氏の「女子と鉄道」について触れたことがありましたが、このほど単行本になって発売になりました。今日の横浜は冷たい雨が降って気温もいっこうに上がらず、写真を撮るような気分でもないので、横浜のコーヒーショップでベーグルを食べながらちょっと読んできました。「小説宝石」での連載では一部しか読んでいなかったので、こうやってまとまるといろいろやっているのが分かって面白いですね。基本的には乗車記が多いのですが、都築雅人氏を師匠に撮り鉄に挑戦したりもしています。

目を醒ます度に窓の外に美しい景色が見える、その感覚がまた現実離れしており、この世のようなあの世のような。列車に乗るのは、映画を観るのと似ているのです。

「鉄道は私にとって精神安定剤のようなもの」という著者が雪の米坂線に乗った時の描写ですが、列車に乗って緊張がほぐれる感覚はなんだか分かります。非鉄ちゃんも真性鉄ちゃんも楽しめる本だと思います。