相鉄厚木基地専用線(厚木航空隊線)を8月末久しぶりに訪問してきました。2017年6月30日付け防衛省ニュースリリースに専用線敷地と軌道の返還で日米が合意したと記載があり、現状の記録をしようというわけです。
ということでまずは相模大塚の本線からの分岐部です。当時の列車は一度海老名方の側線に入り、折り返して写真右の専用線に入ってゆきました。
県道40号を渡る遮断機のない踏切は現役時代とあまり変わらない印象です。専用線は廃線ではなく休止扱いなのでこの踏切も一応現役だと思うのですが、一時停車する車はありませんでした。
県道を渡った先から県道側を眺めます。飲食店裏を通るこのあたりの雰囲気もあまり変わっていませんが、店は当時より減った感じです。
東名高速道路を越える手前、線路端の木がその枝を大きく拡げて線路を覆い隠しています。1998年のジェット燃料輸送のタンカートレイン運行休止から19年、これが月日の流れなのでしょう。
分岐部から基地まで線路敷は雑草が高く生い茂ることもなく手入れされており、まだ廃線ではないことを主張しているように思えます。
厚木基地への線路はゲート直前でぷつりと途切れています。基地の中を覗くとかつて線路があった部分はきれいに芝生に覆われていました。
(10/1追記)相鉄による燃料輸送列車の終了日ですが、海老名市の「海老名の基地問題」ページ掲載の「平成28年度基地対策概要(PDF)」に「平成10年9月30日」と明記されていました。毎日運行ではなかったので、実際の最終列車は数日前かもしれません。