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ウイグルで中国移動香港SIMを使ってみた

中国移動香港音声データ通信ローミングSIM

三道嶺の蒸気機関車記事の更新が滞っているというのに、今回は現地での携帯回線の話です。
中国からGoogleなどへのアクセスを遮断しているいわゆる「金盾(GFW)」、これの回避には携帯電話のローミング利用が簡単です。もちろん日本キャリアでも大丈夫なのですが、旅行なら価格と使い勝手のバランスでSIMフリー端末と香港キャリアSIMの組み合わせがおすすめです(中国本土キャリアの子会社でも通信は外国扱いのため)。一般的なのは中国聯通(China Unicom)香港のSIMで、検索すると購入から設定までたくさんの紹介ページが出てきます。
一方、日本でいえばドコモ的存在の中国移動(China Mobile)については、本土での通信方式がマイナーで6以降のiPhoneと一部のAndroid端末しか対応していないため、大都市以外での利用報告が見つかりません。昨年使った中国聯通香港SIMならウイグルでも3Gで大丈夫なのは分かりきっていたのですが、今回はあえてiPhone8で中国移動香港SIMを試すことにしました。

通話やSMSが使いたかったので買ったのはこちらのローミング対応音声&データ通信SIMになります。聯通に比べると取り扱い店が少ないですね…。

CMHK MyLinkチャージ画面

開通作業は事前に日本で済ませました。料金がかからないようにiPhoneローミング設定をオフにして、電話で情報確認用の「*#130#」を送信して完了です。
データ通信をするには金額が少し足りないので、公式アプリ「MyLink」(iOS/Android)からクレジットカードで事前チャージをしておきました。チャージだけならユーザー登録は不要です。JCBも使えるということは香港SIMを使う日本人が多いのでしょうか。

180102 三道嶺の携帯電話看板

北京に到着後、日本で使っているMineoのプロファイルを削除、電話で「*103*200*05#」を送信して98香港ドル1GB/30日のデータプランに申し込み(参考)、ローミング設定をオンにしたらすぐに4Gで使えるようになりました。聯通SIMより安かったしこれはいいと喜んでいたのですが…。
翌日の哈密空港でiPhoneに表示されたのは「3G」ではなくなんと「E」、つまり2Gでの接続でした。街はずれなので2Gなのかと思いきや市街地に入っても表示はそのまま、結局2018年年始の三道嶺では古き良きダイヤルアップを思い出す通信を堪能したのでした。