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雨の旧山交高畠駅舎

今回のエントリーは、旧・山形交通高畠線は高畠駅の今年4月末の写真になります。親戚が近くに住んでいた関係で何度か来たことはあるのですが、きちんと写真を撮ったのは初めてです。雨に濡れる石造りの駅舎が美しいです。手前の車庫も高畠石造りです。

こちらは駅裏、かつて線路があった場所になります。かつての写真を見ると駅舎のコンクリート造の屋根は当時からのものですね。機関区もあった構内は今では「まほろばの緑道高畠広場」として芝生の公園になっています。

1974年の廃線後もしばらく駅舎は山形交通のバス営業所として使われていたこともあり、待合室も綺麗に残されています。廃線当時から残されている窓口上の運賃表、その下に書かれている「ビジネス旅館エビスヤ」は今でも健在でした。

ebisu-ya.biz

変電所も石造りです。目立って少し興ざめな張り紙は、ボールの壁当てをしないようにという注意書きでした。広場の向こうに大きな平らな壁、史跡でなければやりたくなるのも分かります。

構内には3輌保存車両があります。凸型の電気機関車ED1、有蓋貨車ワム201、そして電車モハ1になります。公園整備時にはなかった屋根も作られ、綺麗に保存されています。

こちらはモハ1正面です。右下の銘板には「東京 日本車輌 昭和4年」の文字があります。

1309420.wixsite.com

「道の駅たかはた」近くにある高畠町郷土資料館にも寄ってみました。館内撮影禁止ということで写真はありませんが、山形交通の展示コーナーには駅名標の実物をはじめとした思い出の品が多く展示されていました。入館料100円と格安ですし、鉄道以外でも駅舎を作る高畠石がいかに重要な資源だったかも理解できますのでお薦めです。