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遺跡のようだったタウシュベツ川橋梁

190503 タウシュベツ川橋梁下流側

ゴールデンウィーク北海道旅行の最大の目的は、ここ上士幌町糠平湖にある旧士幌線タウシュベツ川橋梁でした。短い休みで関東から訪れるのはなかなか難しい場所ということもあって、今回ようやく訪れることが出来ました。

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タウシュベツ川橋梁は1937年に完成したコンクリートアーチ橋で、糠平ダム建設に伴う1955年の線路付け替えで廃止となった旧線区間士幌線そのものの廃止は1987年)にあります。湖への林道に車が入るには営林署の事前許可が必要なため、観光客が橋まで行くには基本的に「NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター」主催の見学ツアーに参加する形になります。連休中はかなりの人気で、わずかに空いていた5月3日午前の回になんとか参加することができました。

190503 タウシュベツ川橋梁橋脚

糠平湖の水位が夏になって上がると水没するため、「幻の橋」とも称されています。5月上旬は水位が最も低い時期、水のない湖底に降りて間近に見た橋は、毎年水没しては地上に出てを繰り返すうちに、まるで遺跡のような荒れた表面になっています。

190503 崩れかけた橋

橋の一部は厳しい気候に崩れかけています。なんとかアーチが繋がっているうちにこの目で見ることが出来ました。

190503 アーチ上部

アーチの上部はこのようになっています。ここをかつては蒸気機関車が走っていたのですね。

190503 旧線跡の林道

橋へと続くこの林道も実は旧線の廃線跡で、湖の水位が高くなると、ここも水没することがあるとのことでした。

190503 展望台から見たタウシュベツ川橋梁

国道273号沿いの対岸にある展望台から見るタウシュベツ川橋梁はこんな感じになります。例年5月中旬頃という水の入った景色もまた見てみたいものです…(ですが今年は水が少なく、7月3日現在まだ橋の部分に水は来ていないようです)