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士幌線廃線跡を巡る

190503 旧幌加駅跡

前回の投稿では旧士幌線遺構のハイライトと言えるタウシュベツ川橋梁をご覧いただきましたが、上士幌町にはその他にもいろいろと遺構が残されています。

糠平湖の北側になるこちら幌加駅跡には対向ホームと線路が残されています。かつては荒れ放題だったところを近年になってここまできれいに整備したのだそうです。

190503 旧幌加駅前の陶器

幌加は1954年の洞爺丸台風で大量に発生した倒木処理の拠点となったことで発展し、最盛期には駅周辺に約80棟の建物が建ち並んでいたとのことです。ひがし大雪ガイドセンターの方曰く、冬は雪に隠れ、夏以降は草に覆われるので、駅周辺に遺る生活の痕を見るにはこの時期が一番向いているのだそうです。

190503 旧十勝三股駅跡

1987年の全線廃線に先立つ1978年にバス代行に切り替わっていた終点、十勝三股駅跡にも行ってみました。道路沿いにあるカフェを出ると広い草原が広がっていました。

190503 第五音更川橋梁

タウシュベツ川橋梁以外にも、旧士幌線には多くのコンクリートアーチ橋が残されています。

www.kamishihoro.jp

幌加駅跡から少し北に行ったところにある第五音更川橋梁は、このように国道からその勇姿を見ることができます。

190503 第五音更川橋梁上部

このあたりの旧線跡は遊歩道になっていて袂から橋を眺めることができますが、この橋は原型で保存されている代わりに立ち入り禁止となっています。

190503 三の沢橋梁

こちらは糠平ダム建設で付け替えられた新線側にある三の沢橋梁です。湖畔まで降りられるようになっていて橋を間近に見ることができます。遊歩道の手すりが目立たないように見上げて撮ってみました。

190503 第三音更川橋梁

糠平ダムから少し南に行ったところにあるのがこちら第三音更川橋梁です。こちらも国道からよく見える位置にあるので、ダム見物の方は合わせて見てほしいところです。

web.archive.org

2019/7/17追記:第六音更川橋梁が崩落していたことが分かりました。私自身はこの橋を見ていないのですが、そのうちにではなく見に行くべき橋梁群ではないでしょうか。