乗っていた会津川口行きの列車を、一つ手前の会津中川で下車します。正月ということでもともと少ない乗客、この駅で降りたのは私一人でした。雪の中に木造駅舎が変わらず佇んでいます。
街道をところどころ寄り道しながら只見川に沿って歩いて行きます。郵便局近くのお堂、その先のお寺や神社、みな古い建物ですがきれいに整えられていて、新年ということを実感します。
中川の集落は蔵も多く残っています。町並みは決して観光用にはなっておらず、建て替えられた建物もあちこちにあるのですが、そこが逆に生きている感じを与えてくれます。車に乗せてもらう時にはなかなかやりづらい裏道歩きなどもちょっとしてみたりしました。
やがて只見線をオーバークロスする跨線橋にやってきました。川口の道路橋が正面に見えます。雪の中にしっかりと続く二条の線路が、生きている線路であることをよく表しています。