中国・四川省は芭石鉄路(Shibanxi Railway)2日目、蜜蜂岩(Mifengyan)駅での撮影を終え、黄村井(Huangcunjing)行きの観光列車で移動します。芭石鉄路には地元客用のマッチ箱のような普通客車と、大きなガラス窓の観光客車があり、1日3往復ある普通列車については、平日は両方の併結になります。これとは別に2往復の観光列車が設定されていて、これは観光客車のみでの運行になります。
この日は数分遅れて蜜蜂岩駅に到着した午前の観光列車はすぐに機回しが始まりました。乗っていた観光客のみなさんはさっそく蒸気機関車にカメラを向けます。
観光客車には車掌兼ガイドが乗車しており、切符の販売に観光案内、そして写真ガイドやグッズの販売も行っていました。残念ながら中国語のみなので何を言っているのかよく分かりませんでしたが、ぶっきらぼうで不親切という中国の鉄道員のイメージとはだいぶ違いますね。乗客は大部分が中国人、それに欧米系の夫婦と日本人の私たちという構成です。中国人は団体客ではなく、いくつかのグループという感じでした。しかしライカM8、ニコンD800にキヤノンEOS-1Dとか、みなさまいいカメラを持っていますねえ…
湖を背景にしたカーブ築堤の撮影名所である亮水沱(Liangshuituo)には観光列車専用の駅が設置され、乗ってきた列車の撮影が出来ます。客を降ろしてまず一度後退してゆき…
ご覧のようにカメラの前で盛大にドレインを吐きながらカーブを進んでゆきます。四川省は冬もさほど寒くない代わりに曇る日が多く、晴天の下で撮影できたのは幸運でした。
ちなみに撮影地はこんな感じです。蒸気機関車型の建物(待合室ではなく便所です)があるのが亮水沱駅になります。以前いらした方も驚きの整備具合、二段式で観光客が多くても安心です。