先日の日曜日に奥多摩を訪問してきました。以前の水根貨物線訪問時は駅を出て右に曲がりましたが、今回は左、まずは駅から見える氷川小学校を目指します。
小学校裏の道をそのまま進むと、やがて奥多摩工業の工場内に入ってゆきます。「山さ行がねが」の記事を読んでこれが除ヶ野集落へ続く公道であることを知ってはいたものの、かなり進むのをためらう光景です。
工場を過ぎると道は完全に山道になります。杉林の整備で通る人がいるのか、足場は悪くありません。作業用モノレールがあったのでつい撮ってしまいます。向こうには運転用の座席が転がっています。
やがて杉林の間にトロッコが見えてきました。今回の目的の奥多摩工業曳鉄(えいてつ)線です。日原街道の先にある採掘場から先ほどの工場を結ぶ専用線で、ケーブルに曳かれた無人のトロッコが石灰石を運びます。
山道に沿って鉄橋の東側に回ります。鋭い方は前の写真とトロッコの車番が同じなのに気づいたと思います。実はトロッコは鉄橋の上で止まったままなのです。工場自体は土日も稼働しているのですが、曳鉄線の運転は平日限定というわけです。
そしてこちらが鉄橋北側のトンネル上からの光景です。9月の台風のせいか倒木が道からの視界を遮っており、道から下に降りての撮影になりました。
山道を抜け到着した除ヶ野集落から日原川に向かって降りてくると目の前にコンクリート橋が現れました。小河内ダムへ続く水根貨物線の廃線跡です。氷川国際ます釣り場のすぐ近くにこんなものが残っているとは知りませんでした。