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三笠鉄道村の煙94/19

190501 出発するS-304

今回ご覧いただくのは北海道・三笠市にある三笠鉄道村、動体保存されている蒸気機関車「S-304」が記念館前から出発するシーンからです。あいにくの天気ではありましたが、気温が低い分だけいい煙を吐いてくれました。

www.s-304.com

三笠鉄道記念館は旧幌内線・幌内駅跡に1987年に開館した市営の施設です。建物内にある1882年に北海道初の鉄道として開通してからの歴史についての展示も必見なのですが、やはり施設の目玉はこのS-304号になっています。

190501 80年記念切符

S-304号は今年で製造から80周年ということで、記念のヘッドマークを付けての運行となっています。機関車に繋がれたトロッコへの乗車券も記念デザインとなっていました。

190501 蒸機運転末端区間

S-304号は400mほど三笠方面に走って戻ってくる形になっていて、車両展示スペースを抜けたところで横がちに撮ることができます。機関車側面に書かれた「スクーコは房暖」が、室蘭のコークス工場の入換用だった過去を感じさせます。

190501 逆機で戻るトロッコ

動態保存の線路は旧幌内線を利用しているので、当然転車台などはありません。トロッコ貨車を先頭にバック運転で慎重に戻ってきます。

940213  雪中のS-304

実は三笠鉄道村は1994年2月に一度訪れていました。こう見ると情景も当時とあまり変わっていない印象です。

現在の三笠鉄道村は10月中旬から4月上旬まで冬季休館となっています。この時はまだ冬季も営業していたのか、それとも特別な運行だったのか記憶がないのですが、雪中走行をもう一度見ることはかなわないのかもしれません。