JR桜木町駅の南側高架脇に6月オープンしたJR桜木町ビルは、ホテルの下層部に商業施設が入る形になっています。そこに110形蒸気機関車が設置されたということで、先日見に行ってきました。
ビルの1階の一部がこのように「旧横ギャラリー」となっています。日本初の鉄道が新橋から横浜まで開通した1872年(明治5年)、初代横浜駅の駅舎ができたのがこのビルのあたりなのだそうです。新橋には立派な旧停車場が復元され様々な展示がされているのに対し、これまで桜木町にはメイン改札前の柱の展示ぐらいしかありませんでした。これで多少なりとも日本の鉄道発祥の地らしくなったのは嬉しいところです。
110型機関車は鉄道開業時に輸入された10台の機関車のうち唯一現存する車両で、鉄道記念物に指定されています。復元された客車を繋げて往時を再現しています。
ここに来る前、110形機関車は長い間青梅鉄道公園に展示されていました。訪問していたはずなので写真を探したのですが、残念ながらこんな後ろに隠れた写真しか撮っていませんでした。
思い出すと、教育用に車体の一部をカットされたものがそのまま青梅では展示されていたのでなんとなく撮るのをためらったのでした。今回の展示にあたっては大宮工場で修復されており、先に御覧の通り美しい姿に戻っています。
当時の鉄道に関する展示やジオラマもあります。車両を単なる商業施設のモニュメントにせず、この土地の歴史が分かるようにしてくれているのがいいですね。
オマケでロープウェイ支柱写真も載せておきます。これは桜木町駅からワールドポーターズを結ぶ「ヨコハマエアーキャビン」の支柱で、見ないうちにずいぶん工事が進んでいました。